事業報告
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10月16日(水)午後6時00分より、富山市地域交流センターにて令和元年度富山市教育員会との懇談会を開催致しました。
富山市教育委員会(市教委)からは宮口克志教育長をはじめ、各担当課から11名の方にご出席いただきました。
懇談会は3つの分科会に分かれて、質疑や意見交換を行いました。第1分科会は「学力向上」をテーマとし、全国学力・学習状況調査や、教職員の働き方改革といった事項を中心に意見交換を行いました。働き方改革に関しては、市教委から詳細に方針や取組みの説明があり、勤務時間管理の徹底や各学校の実態に応じた業務改善などを実践していく中で、「教員が心身ともに健康で、その専門性を十分に発揮して子供と元気に向き合えるようにする」というメッセージが強く伝わってきました。
また、「親学び」などの家庭教育について、家庭教育の重要性を理解して富山市PTA連絡協議会(市P連)が実践している「親を学び伝えるプログラム」の活用についての取組みを説明し、市教委にもさらなる協力をお願いしました。
第2分科会は「食育・健康」をテーマとし、給食の民間委託の現状や、SNSをはじめ「ネット依存」に関連する、子供たちの心身の健康について意見交換を行いました。
給食については、少子化の影響で学校給食数も減少傾向にあり、「民間でできることは民間で」という方針から、今年度も2つの小学校で学校給食調理等の民間委託が導入されるという説明がありました。
また、ネット依存については、小学5・6年生及び中学1年生を対象に、富山市全校においてネットモラルに関する出前授業を実施しているが、ネットとつながる子供の低年齢化が進んでおり、そこへの対策も急務であるという説明がありました。
SNS等を原因とする子供間のトラブルから、不登校や保健室登校となってしまう子供も増えており、市P連からはスクールカウンセラー等の増員を強く求めました。
第3分科会は「教育環境」をテーマとし、地域コミュニティとの連携や、学校における防犯・防災の点について意見交換を行いました。
学校や子供が犯罪の被害に遭うケースある中で、学校では不審者対策マニュアルによって教職員が執るべき対応のベースはあるものの、敷地を囲うフェンスの設置など、ハード面での対応は現実的ではなく困難であるという意見が市教委からありました。
自然災害の際に避難所となる学校は地域にとっても重要な施設であり、これもマニュアルによって緊急時に対応できるような準備がなされているが、夜間の避難所開設など、教職員の対応時間外については地域との連携が不可欠であるという意見もあり、PTAも含めて情報の共有が必要であることを改めて確認しました。
3つの分科会ではメインテーマの他に「働き方改革」を共通のテーマとしていました。市教委からは現在の取組みや考え方を窺うことができ、PTAとしても思いを伝えて意見交換することができ、非常に有意義な懇談会となりました。