令和5年10月20日（金）、富山市教育委員会との協力事業として滋賀県大津市の学校選択制ならびに京都府京都市の不登校特例校先進事例を学ぶ視察を行いました。市P連役員を中心に34名が参加いたしました。

　最初に訪れた大津市役所では、大津市教育委員会事務局・学校教育課様より小・中学校選択制の概要と導入経緯、小規模特認校の概要と設置経緯、またそれらの導入後についてご説明いただきました。富山市と似ている点や異なる点を踏まえながら、参加したメンバーから活発に質問を行いました。視察後のバスの中でもこれらの内容について互いに意見を交わし合いました。

　次に京都市立洛風中学校を訪れました。洛風中学校は不登校を経験した生徒の学習支援のために平成16年に設置された学校です。文部科学省の指定により柔軟で特色ある教育課程が実現されています。校長先生より、新設された教科や時間、子供たちとの関わり方、また進路についてなど多岐にわたりご説明をいただきました。生徒たちの下校後に、学校内部も見学させていただきました。校内は温かみのある木のつくりで、廊下や教室にはたくさんの本がならんでいました。子供たちの作品や、メッセージ、目標なども掲示されていました。特に子供たちの書いた目標は、心打たれる内容でした。「安心できる場所」の大切さを強く感じる視察となりました。

　全体を通し、これからの富山市の教育を考えるための非常に貴重で有意義な視察となりました。