事業報告

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2024.02.03

事業報告

子ども未来フォーラム

 令和6年2月3日(土)午後14時より、オーバード・ホール 中ホールにて「子ども未来フォーラム」が開催されました。

 冒頭、富山市PTA連絡協議会 飯倉会長より動画を元に今年度の活動報告を行いました。各委員会活動や藤井裕久富山市長へ提出した要望書についての報告となりました。

 フォーラム前半は元フジテレビアナウンサーの石本沙織さんと藤井富山市長が「子どもたちからのメッセージ from 子ども未来会議」をテーマにトークセッションを行いました。10月27日に富山市教育委員会が主催した「新たな学び体験会 in 芝園小学校」、1月20日に行われた「子ども未来会議」の動画を元にトークが進みました。石本さんは体験会に参加し、教育が大きく変わっていることに大変衝撃を受けたとの感想でした。子どもたちが主導となり、友達同士で協力し授業を進めること。そして、先生はサポートする側にまわること。これからの子どもたちの教育のあり方を考える機会となったとのお話でした。
 藤井市長は未来会議に参加し、大人にはない尖ったアイデアがたくさんあり市政の参考になったとのお話でした。「多様なアイデア、話し合い、まとめ、プレゼン」をする姿を見て頼もしく感じたとのことでした。子どもたちは「富山の宝」だと改めて実感されたそうです。その宝へ更なる多様な学びの環境を作るのにPTAは大きな役割を担っているとのまとめのお言葉でした。

 後半は北日本新聞編集委員の宮田求さん、富山市小学校長会 会長 國香真紀子 さん、富山市教育委員 石動瑞代さん、柳町小学校元PTA会長 福田敬嗣さんが「どうやって多様な学びの場を作るのか。」をテーマにパネルディスカッションが行われました。宮田さんからは学校の統廃合の取材を通して、子どもたちの学びを守るために地域へ議論を促すボールを投げたことは大きく評価できるとのお話しでした。ただ、議論を活性化させるサポートがもっと必要ではとの提言もありました。國香さんからは芝園小学校の授業動画を通して、子ども同士で話し合い、異なる意見を受け入れ、自身の考えをブラッシュアップしていくことが大事とのお話でした。社会で大人が行っていることを子どものうちから学ぶ場でもあるとのことでした。石動さんからは幼児教育の資料を通して、子どもは大人が思っているよりも鋭い観察力を持っているとのお話でした。物価高が社会問題となる中、それを遊びに取り入れる子どもたちを見て驚いたとのエピソードもありました。先回りせず子どもに任せ、失敗を体験させることも大事である。それは先生に対しても同じで、失敗を許す寛容な環境で子どもたちと一緒に学ぶことが多様な学びにつながるとのことでした。
 福田さんからはPTA会長の活動を通して、学校の適正規模についてのお話でした。柳町小学校は適正規模ではないが、上級生が下級生の面倒を見るなど縦のつながりが強く、それは社会でも必要な学びであるとのことでした。適正規模だけではなく、地域のつながりや子どもたちの関係性など様々な視点で教育環境を整えてほしいとのことでした。

 前半、後半ともに子ども達への熱い想いがあふれる内容でした。
 ますますPTAが担う役割が大事になると感じたフォーラムでした。
 富山市PTA連絡協議会としては、引き続き、保護者や子どもたちへの学びのきっかけとなる活動を行っていきます。